本記事では以下の方向けに、僕がThe Hunter Call of the Wildを数百時間プレイしてきた中で感じた疑問や、初心者がつまづきやすいポイントをまとめています。
- The Hunter Call of the Wild購入検討している方
- The Hunter Call of the Wild初心者の方
The Hunter Call of the Wildの基本情報
The Hunter Call of the Wildってどんなゲーム?
広大なマップ内で野生動物をハンティングする狩猟シミュレーターゲームです。
日本語対応は?
標準で日本語表示に対応しています。(ボイスは日本語未対応)
難易度は高い?
すべてのマップにミッションがあり、中には難易度が高いミッションもあります。ただ、この作品はストーリーを楽しむゲームというよりも「狩猟シミュレータ」の要素が濃いため、ミッションの攻略は必須ではありません。
建築要素はある?
建築要素はありませんが、狩猟用の三脚、ツリースタンド、テントなどの構造物については、かなり自由度の高い設置が可能です。
アイテムのクラフト要素はある?
ありません。
デスペナルティはある?
この記事を書いている時点では、本作品には特にデスペナルティ1はありません。高いところから落下したり、敵対動物からの攻撃などによってHPがゼロになると「気絶」扱いとなります。気絶することによって所持金や経験値を失うことはありませんが、強制的に拠点に戻されます。
ドラゴンやゾンビなどの架空のモンスターや恐竜は登場する?
本作品は現実の狩猟を再現することに注力していますので、架空の生物や恐竜は登場しません。現時点ではそうしたMODも存在しないようです。
自キャラのキャラメイク(キャラクリ)はできる?
一応、以下の設定は可能です。男女ともにあらかじめ用意されたモデルから選択できます。
- 性別の選択(被ダメ時などのボイスが変わる)
- 服装
アフリカMAPのDLCがあるのに、なんでアフリカゾウやシロサイが出てこないの?
本作品は現実の狩猟における合法性を重視しています。ですので国際的な保護対象とされている動物を登場させることは、おそらく今後もないのではないかと思っています。
実在のメーカーの銃が登場する?
実在のメーカーの製品に寄せてはいますが、名前は架空のものです。弾薬については、すべて実在の規格名・製品名が採用されています。
日本製の猟銃は登場する?
この記事を書いている現時点では日本製の銃器は登場しません。
システム
推奨スペックは重い?
本作は「それなりに重い」部類に入ります。広大なマップを滑らかに描画し、草木の密度も高いため、CPU・GPUともに一定以上の性能が求められます。最低スペックで遊ぶために設定を最適化する、というプレイもできなくはないですが、本作の大きな魅力である「美しい景色を楽しむ」は十分に味わえないことになります。
必要なGPUスペックの目安としては、一般的な基準で考えてOKです。
- フルHD(1920×1080):NVIDIAのグラフィックボードなら60番台
- WQHD(2560×1440):NVIDIAのグラフィックボードなら70番台
- 4K(3840×2160):NVIDIAのグラフィックボードなら80番台
セーブデータの場所は?
The Hunter Call of the Wildのセーブデータ保存先は以下です。
C:\Users\【ユーザー名】\Documents\Avalanche Studios
DLC
必須級のDLCはある?
テントはほぼ必須と行って過言ではないと思います。テントには以下のような特徴があります。
- ゲーム終了前にテントを設置しておくとその場所から再開できる
- 設置したテントにファストトラベルできる
- 倉庫を利用できる(重たいアイテムも現地で取り出せる)
テントはプレイスタイルに限らず持っておいて損はないです。
他によくオススメとして話題に上がるのはATV(エンジン付きの乗り物)ですが、個人的にはあまり使いません。お好みでどうぞ。
オススメのマップDLCは?
どんなマップを楽しいと感じるかはプレイスタイルによっても異なりますので一概に言うのは難しいですが、以下はSteamのレビューでも好評です。
- シルバーリッジ・ピークス:動物との遭遇率が高く、序盤のお金・経験値稼ぎが楽になる
- エメラルド海岸
狩猟実践編
しゃがみ歩きが遅すぎる
一応、しゃがんでいる間もダッシュできます。
それでも遅いという方は、移動速度を上げるMODを導入する手もあります。
動物をヘッドショットしたけど倒せないよ?
多くのシューターゲームでは、ヘッドショットは非常に有効な攻撃手段とされることが多いですが、このゲームでは、動物を狩る際にヘッドショットは非推奨なデザインとなっています。代わりに以下の部位を狙うことが推奨されます。
- 心臓(即死判定になることが多い)
- 肺
- 頚椎(首の骨)
- 腰椎(背骨)
なお、この仕様は現実の終了にかなり即しています。動物の頭蓋骨は分厚く流線型をしているため、ヘッドショットは致命傷となりにくく、顎などを破損するだけにとどまることが多く、結果として動物を「手負い」の状態にさせ長時間の苦痛を強いることから倫理的に忌避されます。
バイタルヒット(Vital Hit)とは
動物を射撃して命中すると、その場に血痕が残されます。その血痕を調べたときに「致命的臓器ヒット」と表示されるのがバイタルヒット(Vital Hit)です。バイタルヒットとは、心臓・肺・大動脈・頚椎などの“致命的な部位”への命中という意味です。
これらの部位は損傷すると短時間で失血・呼吸停止となり、獲物は速やかに倒れます。この作品でも現実の狩猟でも、獲物が最も早く倒れ、苦痛が少なく(倫理的)、追跡の手間が減るなどといった理由から、最も理想的な命中とされています。
貫通する弾と広がる弾の違い
膨張タイプ
「ソフトポイント」とか「ホローポイント」などが該当。貫通力が劣る代わりに命中後に弾頭が膨張することでダメージを与えます。
貫通タイプ
ポリマーチップ弾などが該当します。高い貫通力を活かしてバイタルヒットを狙い、弾薬の適性クラスより上にランクされる動物を倒すことも可能です(ただし適性クラス外の弾薬を使用すると減点対象)。

図で説明すると、このようになります。膨張タイプは命中後に獲物の体内で広がり、バイタルヒットにならない「肉」にも大きなダメージを与え出血を狙えます。また少々、角度がいい加減な射撃であっても膨張を利用してワンチャンのバイタルヒットを狙えます。反面、貫通力は低いです。
いっぽうの貫通タイプは高い貫通力があり、角度が正確なら図のように複数の臓器を貫通してバイタルヒットが狙えます。反面、「肉」にしか当たらなかった場合のダメージは低い。
どちらが適切かは、ケースバイケースですが、
- キツネやヤマネコなど肉の薄い標的には膨張タイプ
- 襲ってくる敵対動物(オオカミ等)は、正確にエイムする余裕がないことも多く、かつ素早く無力化する必要があるため膨張タイプ
- それ以外は貫通タイプでOK
最初のうちはこの程度の理解でいいのではないかと思います。僕は個人的に貫通重視しか使わなくなりました。
動物に接近できず、すぐ逃げられるんだけど
直立した姿勢で移動していませんか?100m先の動物はこちらからは「小さな点」にしか見えませんが、向こうからはちゃんと見られていて逃げられてしまいます。肌感ですが、動物に接近できる姿勢別の限界はおおむね以下のような感じです。(自分が風上にいる場合)
- 直立:120m程度
- しゃがみ:50m程度
- 伏せ:20m程度
あとは、本作品では風向きも非常に重要なファクターです。動物に対して自分が風上にいる状態では、ショットガンや弓などの必中距離まで接近するのは、ほぼ無理です。いちおう「臭い消しスプレー」もありますが、効果は限定的です。
ですので獲物に対して自分が風上にいる場合は、以下のような対応を行うことになります。
- 自分が風下になるよう回り込む
- 射程の長いライフルを使い匂いに気づかれない距離から仕留める(射線の確保が課題)
- あきらめる
倒した獲物の死体を見つけるのがめんどくさい
このゲームでは、獲物を倒す(銃や矢を致命部位に命中させる)ことと、倒した獲物の死体を回収することがセットになっています。獲物を倒しても死体を見つけられなければ経験値もお金も手に入りません。ですので、血痕や足跡などを辿って獲物の死体を見つけることも重要なゲーム性の一つとなっています。
どうしても面倒だという方は、狩猟犬DLCの「ブラッドハウンド」を導入すればプレイヤーに変わって犬が死体を見つけてくれますので劇的に楽になります。
武器
ライフルの作動方式の違い
ライフルについては、おおむね以下のような性格付けになっています。
ボルトアクション
- 安定した弾道(長距離狙撃向き)
- 連射は苦手
- 装弾数は少なめ
- 迫力ある発砲音(実用上の意味はないですが気持ちが良い)
レバーアクション
- 長距離狙撃には向かないので獲物に接近する技術が必要となる
- 連射が得意
- 装弾数が多い
- レバーアクション専用スコープしかつけられない(一部のモデルに例外あり)
オートマチック
- 連射が得意
- リコイル(反動)が強く発砲後にエイムがブレやすい
- 発砲音がしょぼい傾向(なんで……?《謎》)
オススメの武器は?
非DLC
.270 ハンツマン
DLCなしならこちらをオススメ。アンロックにはライフルスコアが必要。
DLCあり
ソロキンMN1890
Weapon Pack 2に収録。対応クラスが3~7と幅広い上に低反動。弾薬がソフトポイント弾(膨張タイプ)のみであるにも関わらずスペック以上の貫通力を発揮。とにかく使いやすいライフル。モデルになっているのは「モシン・ナガンM1938カービン」。モシン・ナガンのライフルはフィンランドの伝説的スナイパーであるシモ・ヘイヘの愛銃としても有名。
モラディーモデル1894
Ambusher Packに収録。拳銃弾である.44マグナムを使用することから、距離に比例して弾丸のドロップが激しくなるため長距離狙撃には向きませんが、この銃には以下のアドバンテージがあります。
- 弾薬の価格が安い
- .44フラットノーズハードキャスト弾の貫通力が凄まじい
- 装弾数が多くレバーアクションのため連射が得意(オオカミの群れにも対応できる)
- リコイル(反動)は軽め
モデルになっているのはアメリカの銃器メーカーMarlinの「Model 1894SBL」。
狩猟犬
ポインターDLCを買ったけど血痕を追跡させて死体を見つけられない
ジャーマン・ショートヘアード・ポインターは血痕を追跡する能力を持っていません。血痕を追跡できる狩猟犬は「ブラッドハウンド」です。
なお、「ブラッドハウンド」と「ジャーマン・ショートヘアード・ポインター」の両方のDLCを所有していれば、ポインターのスキルレベルを15(最大値)まで上げることでポインターにブラッドハウンドの追跡能力を付与することができます。「血痕追跡は欲しいけどブラッドハウンドは見た目がカワイクなくて……」という方にオススメ。
おわりに
この記事では、狩猟ゲームの代表作である「theHunter: Call of the Wild」のよくある質問をまとめました。最後までお読みいただきありがとうございます。



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